続くで久々の書評というか感想というかメモ書きです。【】内はネタバレ
『玩具修理者』小林泰三
前にウッピーでやったホラーコンテストの選者してくれた作家さんですな。(まあ、賞に入らなかった私の作品は読んでいないでしょうが)
『玩具修理者』と『酔歩する男』
玩具修理者は最後のオチで「やられた」って思いました。【
赤ちゃん解体シーンは気持ち悪かった。自分で結構文章でのグロ耐性はあると思ってたけどねえ。それにしても、弟はもう一度解体されるハメになるでしょうね。姉がした条件付けは「成長すること」で「老いる」はないのですから……】
玩具修理者の呪文(?)はラブクラフトなのか。わからなかった。
あとがきで『レイブラッドベリを彷彿とさせると言われるが、どっちかというとフィリッツライバーじゃないか』と書かれてあったけど、たしかにレイブラッドベリではないわな。(ちなみにフィリッツライバーはファンタジーしか記憶にない。『妻という名の魔女たち』は読んだけど内容忘れた)むしろ、西洋のおとぎ話だと思った。何せ、母から追い出された主人公が、魔法使いにあって、条件付けに失敗するんだから。
『酔歩する男』
これは物理学? 説明がなんとなくとしか分からなかったなあ。でも理屈は分からなくてもその物語の中でのルールが分かったのでちゃんと怖かった。それにしてもヒロインの名前が手児奈って、古典好きにはわかりやすいフラグ。
[0回]