というわけでひさびさ書評というか感想というかメモ書きのお時間ですよ。今回読んだのは爬虫館事件。新青年って雑誌に載った物から選んだ奴なんだって。夢野久作、横溝正史、、江戸川乱歩などそうそうたるメンバーの作品が載ってる……のだが、なんか内容ピンキリだなあ。
個人的に気に入ったのは
『面影草子』『柘榴病』『黒い手帳』『逗子物語』。
面影草子みたいな因縁、とは違うな、ひょっとして……みたいの結構好き。柘榴病は映像化してほしいな、なんとなく。黒い手帳は途中の主人公の鬼畜っぷりというか酷薄っぷりというか。逗子物語はもうこれ普通に本当にあった怖い話で通じるんじゃないかと思うくらい。
『七つの閨』に出てくる人間で型とった像は本来だったら怖いんだろうけど、乱歩の『黒蜥蜴』を読んだあとだとかすんでしまうな。
それにしても、『火星の運河』。これ、かなり小さい時に読んだ気がする。「歩き方のクセのせいで砂漠で延々円描いてすすめない」とか「心臓という名の絞りだし」とか読んだ覚えがあるんだけど……なんかの文学全集?しかし、こんな話子供用の本に載せるか?どこで読んだのだろう。
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