今回の書評は「世界征服」は可能か? 岡田 斗司夫 (ちくまプリマー新書)
これはおもしろかった!なんて言ったって出だしから
「ところで、このガーゴイルって秘密結社は、なんで世界制服なんてしたいんでしょうね?」庵野秀明監督はため息をつきました。
ですから。世界征服をする方法をまじめに考えた一冊。秘密組織の立ち上げから後継者問題までサポート。タイプ別陥りやすい失敗も!
ドラゴンボールからヤッターマン、北斗の拳まで豊富な例をひいてあるから分かりやすくおもしろい。そしてそもそも征服とは? 悪とは? という所にまで踏み込んで語ります。
いや、ね。実際の歴史も例にひいて有るんだけど、こうやってみると金正日とかヒットラーとか、存在自体結構アニメばりの無茶だよなあ。そしてさすがアニメに関わっている人だけあって、「世界征服した後で何がしたいのかまで描かないとダメ」みたいな主張には頭が下がります。つい悪役って適当に書いちゃうんだよな……
結論としては「世界征服なんて、するもんじゃない!」
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