誰得?の書評ですよ。星 新一 ちぐはぐな部品。
どーんとショートショート30編。ああ、なつかしい。中学校だか小学校だかの時分、星新一の本は(たしか)新潮社のを読みまくったよ。しかし、新潮の一筆書きみたいなシンプルなイラストになれているせいで、イラストがかわいすぎに感じる。
内容は「しょーもねーw」と言いたくなるような軽い物から、寓意、SF、ミステリと盛りだくさん。いっぺんに読むと盛りだくさん過ぎるため、一日一話、寝る前にでも読んだらいいのでは。
んん、なんか怖い話がないのが残念。しかし、レイ・ブラッドベリの作品読んで、「なんか時々星新一っぽい話があるな」と思っていたら、星さんがレイ・ブラッドベリに影響受けてたのね。納得。
ちぐはぐな部品 個人的ランキング
1位 凍った時間
2位 壁の穴
3位 抑制心
1と2はなんだろう、欝くしいというかなんというか。さびしい。3は思わずニヤリとさせられる。こういうのいいね。
ついでに星新一の文庫の個人的ランキングも上げてみる。
1ノックの音が
2ブランコのむこうで
3ボッコちゃん
1はすべて書き出しが「ノックの音がした」で始る短編集。「金色のピン」は怖かったな。来客というテーマだけでよくもここまで書けるものだ。あとがきだと最初の一文決まっててかきやすかった、ような事が書かれていたが、そんなもんなのか……
2新装版でてますね。これは名作。「キノの旅」好きな人は好きじゃないか。(キノよりも暖かいお話だが)良い子は読め!
3ラストが。ラストがあああ!
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