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なげやり日記

日々あったことを徒然なるままに

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ミストボーン、ミストスピリット、ミストクローク

というわけで、ブログでちらほらおもしろいおもしろい呟いていたミストシリーズの書評ですよ。相変わらずとりとめもなく思いついたままにキーボードを打ってみる。【】内はネタバレ部分のため反転。

●ミストボーンあらすじ
七つの火山から灰が降り、昼は赤い太陽に照らされ、夜は霧に包まれる終(つい)の帝国。そこは千年以上も生きているという支配王の下、一部の貴族が多数のスカー(奴隷)を虐げ支配していた。
 盗賊団の一員として暮らしていたスカーの少女ヴィンは、ある日伝説の盗賊、ケルシャーと出会う。ケルシャーは、ヴィンが金属を体内で燃やし様々な力を使うことができる合金使い『霧の落とし子』である事を見抜き、ある計画に彼女を引き込もうとする。その計画とは、支配王を倒し、スカーを解放することだった。

もっと詳しいあらすじはこちら。

いやあ、なんというか久々いいファンタジー読んだわ~って感じです。革命の話って結構ありがちなイメージがあるけれど、世界設定が巧みだから目新しく感じる。灰が降るっていう世界観が妙に退廃的で魅力的。そして霧の中、夜の街をヴィンが跳躍していく描写は読んでいて爽快。
 あと合金術の設定が細かくて楽しい。(金属を押し引きする能力一つ取っても、自分の体重より重い金属を引こうとすると自分の方がひっぱられるとか)
そして伏線すげええええ! なんていうか、細かい部分(推理物でよくある物の位置がどうたらとかキャラがボソッといったセリフがどうたら)で張っておらず、人物設定(性別とか持ち物とか)のような大きい部分が伏線になっているので逆に気付かない。「え?! あ! そうだよそうだよ! 最初からそう言ってたじゃん!」といった感じ。

それから小説書く上で色々参考になるテクニックが色々あって勉強になりまくった。
1、舞台演出
ヴィンがゼインと戦うときの胸まで這い上がってくる霧、ルサデル包囲戦の黒い灰と白い雪、コロスの青い肌、血の赤の対比。イメージが強烈
2、セリフ
同じセリフのリフレイン。同じ言葉でもヴィンの受け取り方が前半と後半では違う=キャラの内面が成長している事を強調
3、構成
雪崩と称されるほどの後半の怒涛展開


●以下恒例ぐだぐだな感想
コイン打ちを「銭○平次?!」と思うのは日本人のサガですねわかります

ニックネームがおもしろいな。ケルシャーがケル、セイズドがセイズになるのか。

ケルシャーが神格化していく過程がおもしろい。あんな宗教やこんな宗教もこんな風に発展していったんだろうなあ……

ミストボーンで尋問官が出てきた時、「ドラクエでうっかり遠くまで行っちゃってどう考えても勝てないLVのモンスターが出てきちゃったあの絶望感」を久しぶりに思いだしたよ……

カプコンあたりでうっかりゲーム化してくれねえかなあ。パワーストーンみたいな感じでステージにある金属の物を動かせたりするの。コイン打ちでけん制、敵の懐にもぐりこんだ後白鑞攻撃、敵背後の鉄を引いてめくってからの必殺技蹄鉄の嵐ですよ! カプコンだったらカンドラもいい感じに使用キャラにできそうな気がする

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