書評ですよ。『文章のみがき方』辰濃和男著 岩波新書
安心の岩波クオリティ。元天声人語のライターが、文章の書き方を説明してくれてます。小説、エッセー、詩などからふんだんに例を引いているから分かりやすい。まあ、要約しちまうと
書きたいと思った事を簡単な言葉で情熱をもって目を引く比喩や構成で書け!
という事らしい。
ええ、分かってんよ。他の書き方系の本でも大体書いてあるのは同じだわな。でもそれが難しいんだ~!
そういえば荻原さんなんか、(RDG.もう文庫化してんの?はやくね?)作中で国語の先生に「何々的という言葉を使っていけませんよ」とか「平易な言葉で書かないと」みたいな事言わせてるけど、言わんとする事は↑の簡単な言葉で、て奴なんだろうな。
私の場合、簡単な言葉書くように努力してるんだけど「文章に色気がない」とか「描写単純」とか指摘されるんだよな。言葉、というか単語の使い方なのだろうか?
あと漫才の調子の良さはなるほどと思った。
個人的にだけど、大学の時にやらされた短歌は勉強になった。よけいな物いれる字数ないから、主題しぼらざるをえない。
紋切り型の表現(氷のように冷たいとか百戦錬磨の強者とかありきたりな表現)をなくせとも書いてあるけど、これもやっちゃうな。便利なんだよ、紋切り型。それなりにかっこつくし無難だし。
あとこれは傲慢に聞こえるかも知れないからアレなんだけど、文章って読解力って言葉がある通り、読み手の技術も必要なんだよね(ボソ)
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