さあ、ひさびさ誰得? の書評ですよ。
今回読んだのは『時の娘 ロマンティック時間SF傑作選 (創元SF文庫)』
どこを切ってもタイムトラベル物のアンソロジー。ロマンチィックという割には甘さ控えめで、べたべた恋愛物は脂っこすぎて苦手な私も楽しく読めました。(逆に、ロマンチックを求めると期待はずれになるかもしれない)
SFって言っても小難しい科学の説明なんかないので楽に読めるかと思われ。
古い作品が多いので、「お!」と眼を惹くアイデアはないけど、手間暇かけた定番料理みたいな安定感。あとなんというか、『世にも奇妙な物語』で一番最後に出てくるような「いい話だけどちょっと不思議な話」が好きな人は好きなんじゃないか。
しかし、「時間を越える」という同じテーマだけでよくもここまでバリエーションができるな~と感心。
以下、グダグダ文
●個人的に気に入った話ランキング
1位『時が新しかったころ』は誰か映像化してくれないかなあ。ジュラシックパークみたいにCG使いまくって……
2位『インキーに詫びる』現在と過去の交差の仕方がハンパナイ。テーマも優しい。
3位『時の痛み』 ……だろうよ。そんなもんだろうよ……
この記事にトラックバックする