アズュラーン様~!! というわけで読み終わりましたよ、闇の公子。
あらすじ(ネタバレなし)
闇を総べる王、アズュラーン。彼は気まぐれに人界に現われては人間の運命を玩ぶ。魔に魅せられた人間達が辿る結末は……?
なんですか! この神構成!!組曲のように、独立した短編を積み重ねて、(しかも短編の章ごとにきちんと起承転結がある)一つの大きなお話になってる。しかもそれぞれ伏線が張り巡らされて全部回収、テーマもきちんと読み取れる、だと! へたれモノカキとしてはもはやそれこそ何かの魔術としか映りませんが?
そして訳した人グッジョブ! アズュラーンの一人称「予」や「~されぬ」といった言葉遣い、風信子(ヒヤシンス)、美しき(うましき)蜜、といったような日本語の魅力満載の表現方法。これ、ひょっとしたら原文より美しいんじゃないの? と思うほど。こういう表現は好き嫌い分かれるので、ダメな人は煩く感じられるかも知れないが、私は大好きだ。雅だな~(実際、訳者さんの後書きから察するに、原文自体、少し古びた英語で書かれているらしい?)
お話しとしては、なんというか、毒抜きされて童話やおとぎ話になる前の、生の神話や言い伝えを聞いている感じ? (エロ、残酷あり、良い子は読むな)出てくる魔法がいい具合に泥臭くて、ああ、今西洋のファンタジー読んでるな~って実感できる。
以下、さらにぐだぐだな感想文
美しければそれでいい。(分かる人には分かるネタ)
うん、神様ってあんな感じだと思うな。いるとしたら。
天野義孝さん! 挿絵描いてください! いや、雰囲気がぴったりだと思うんだ。
コメ欄私信草片さん
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