忍題で705号機さんが出してくれた御題は『和』。この時点で舞台は「一昔前の日本」に決定。
で、その当時KAITOに芥川龍之介の河童をモチーフにした歌をカバーさせていた(こんなの)ので、河童が頭から離れず、河童ネタに決定(ひでえ…… あ、本家の歌のリンクは説明文に貼ってあるので気になった人はどうぞ)
で、河童で連想する物を適当に並べてみました。
皿 甲羅 緑 いたずら すもう 軟膏(いたずら河童が捕まって、助けてもらう代わりに秘伝の薬を人間に渡したという伝承から)
で、本能的にその中で軟膏がピンときたので
「昔の日本で、河童が軟膏使って誰かを助ける話」と言うストーリーに決定。
では、河童君は誰に軟膏を使うのか? パッと思いついたのは
『親、兄弟、友人、恋人』といった所でしょうか。
「怪我したの? 薬あげる~」「ありがと~」
上のネタどう思う? とっても……普通……です。だめだ、文字通りお話になりません。Orz (いや、描写とイメージがキレイならこういう素直なストーリーでも作品になるかも知れませんが、私には無理)
じゃあ、というわけでくるっと逆転させてみました。発想を逆転させるんだ!と逆転裁判の成歩堂氏も言っていたし。
『親のカタキ、恋ガタキ、敵(戦争等)、邪魔な奴、嫌いな奴』 に貴重な薬をあげる。
ふむ。これなら結構物語になりそうだ…… では、なんでわざわざこの河童は嫌いな奴に薬をあげることになったのか? と考えた時に、「恋がたきっきゃねええええ!」と思いました。
ヒ ロインと恋敵が両想いで、 かつヒロインの幸福>自分 という価値観を主人公が持っているのなら、恋敵に薬をあげるというシチュエーションも不自然じゃな い。と言うかむしろ河童には恋敵への嫉妬とか憎しみとかうんぬんじゃなくてただただヒロインの幸せだけを願っていていただきたい……
というわけで
「河童が、ヒロインの幸せのために恋敵に軟膏を送る話」で最終決定。
あとは登場人物の名前やら口調やらを決めてノートに下書き→色々書き足しつつパソコンに打ち直し
といった所でしょうか。
なんか酷く大ざっぱな書き方だし、なぜ戸板なのか?も書いてないし毎度毎度このやり方でお話を作っているわけではありませんがなんかの参考になったりならなかったりしたら幸いです……
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