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日々あったことを徒然なるままに

お久しぶりです。書評です。というか、感想文、いやただの感想メモ書きです。

今回読んだのは『気まぐれスターダスト』 星 新一 出版芸術社
短編集に収録されていなかった物の寄せ集め。ううん、ぶっちゃけ内容としてはあんまり…… どっちかっていうとコアな星新一ファン向けかもしれない。一編エッセイっぽいのもあるしね。

でも作品を通しての寓意というか作者ならではの皮肉は健在。天使の奴は皮肉がきいてますな。狐のためいきはなんていうか、うん……

最初の方に収録されている短編は、世にも奇妙な物語のメインじゃなくて、前にスペシャルの時に作品の間に挟まれたショート作品(?)として映像化したらちょっと嬉しい。
憎悪の惑星とか火星航路とか、レイ・ブラッドベリチックだな。SFなのに抒情的。
ジュニアSFの類は、子供の時に読んでたら純粋におもしろかったろうな。携帯がなくて連絡手段が公衆電話って所に時代を感じる……いかにも古き良きSFって感じ。星さんこういうのも書いてたのね。最後平和に解決するのがいかにも児童文学……
ピーバ星の騒ぎとか好きだわ~

それにしても、初めて電子書籍で読んでみたけど、やっぱりアナログ人間は紙の方がいいわ。なんか、こう……電子書籍ってぱらぱらってめくって自分の読み直したいシーンの数行だけを探すって、やりづらくて……

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異形アンソロジー 塔の物語 井上雅彦編  角川ホラー文庫

今回も書評というよりはただつらつらと感想書いてみた。
タロット好き人間として前から気になっていた本。買おうかなあ、と迷っているうちに近所の本屋になくなってしまったんですが、古本屋で見付けたので買ってみた。塔にまつわる短篇を集めたアンソロジー。全体的に物語自体はそんな凝った話はなかったけれど、描写がすごい作品が多かったっす。
 一番一番始めに収録されてる『塔』とか描写がきちんとしてないと「ふーん、そう、恐いね(棒読み)」で終わると思う。『摩天楼』なんてほとんど夢の塔の描写だけだもんなあ。私も昔はよく夢を見たので、夢の中で空を飛ぶ感じとか「ああ、そうそう、分かる」ってなった。
 個人的に『蝙蝠鐘楼』は物語の舞台ってだけで話にあんまり塔関係なくね? と思ったのは内緒。古典によくあるという、「ああ、もう、すぐ傍に奴らが!」みたいな文で日記(この作品では手紙)が終わる形式。「書いてるヒマがあるなら逃げろよ!」と思うのは私だけではあるまいて。
『ロンドン塔の判官』は中世ファンタジーっぽい雰囲気が個人的にツボ。『額から右の耳にかけて大きな火傷の跡』がある牢番頭のナイトガルでっせ、ナイトガル! 
『骸骨踊り』はアニメのショートムービーでありそうね。 
『蝿』うーん、こういう
   視覚的に見せる
    文章って、長編の胆の
    部分でちらっとやるから
     目を引くんであって短編で
    何回もやるのはうっとう
   しいと個人的には思うん
  ですけどどうですか。

 それにしても、このシリーズって21巻ちゃんと出ているのだろうか。太陽とか月とかならともかく、吊られた男ってテーマでアンソロの数を集めるのに苦労しそうだ。

続くに私信
705号機さん

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書評ですよ。ほごけん ―ヒトと保護犬の赤い糸さがし― 柴田亜美 竹書房

 私はマンガは読書メーターや書評に入れない方針でやっているのですが、こればかりは取り上げずにはいられなかった!
 ほごけんは漢字で書くと保護犬。悪質なブリーダーや飼い主に捨てられ、保健所で処分される所をボランティア団体に保護された犬の事。著者のアーミンこと柴田亜美は保護犬を預かり、その犬のしつけや傷ついた心のケアを行い、新しい里親を探すボランティアをしています。その様子を描いたエッセーコミックス。ボランティアのすばらしさだけでなく大変な所も隠さず描いているのが好感もてます。
 そういやあ、猫がヒトんちの物置で子猫産んだとき、家では猫を飼えないから居つかれた時のためにひきとってくれる所探していて、「へえ、こんなボランティアあるんだ」と思ってはいましたが、具体的な活動内容は知らなかったなあ。(ちなみにその後、猫家族は無事ひっこしていってくれました)
 アーミン特有のギャグでとっつきやすく、カラリと明るく読めるようになっているものの、語られているのはシリアスな現実。ブリーダーに十何年も狭いケージに閉じこめられっぱなしだったせいで、散歩もできない犬。虐待を受けていたせいで、頭の上に手をかざすと殴られると思って身をすくめる犬。アーミンが担当した犬ではありませんが、病気で両目を摘出された状態で捨てられた犬もいるとか……ペットブームの影で、確かにある不幸な一面。
 変に動物を擬人化したり、かわいいかわいいばっかりで動物を飼う時にどうしてもついてまわる苦労も伝えずブームをあおるだけの動物番組見ている人は、こういう現実がある事も知っておくべきだと思うよ!
 アーミンの所属しているボランティア団体、CATNAP(キャットナップ)では、応募されてきた里親さんに、きちんとわんこが飼えるかどうか考える時間を与え、さらに家族構成や環境をチェックするのだとか。そうだよなあ。ペットショップとかも、そうすればいいんだよなあ…… もっとも、そんなんじゃ商売にならないんでしょうが。

以下、続くでぐだぐだ感想

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今回の書評は「世界征服」は可能か? 岡田 斗司夫 (ちくまプリマー新書)

 これはおもしろかった!なんて言ったって出だしから

「ところで、このガーゴイルって秘密結社は、なんで世界制服なんてしたいんでしょうね?」庵野秀明監督はため息をつきました。

ですから。世界征服をする方法をまじめに考えた一冊。秘密組織の立ち上げから後継者問題までサポート。タイプ別陥りやすい失敗も! 
 ドラゴンボールからヤッターマン、北斗の拳まで豊富な例をひいてあるから分かりやすくおもしろい。そしてそもそも征服とは? 悪とは? という所にまで踏み込んで語ります。
 いや、ね。実際の歴史も例にひいて有るんだけど、こうやってみると金正日とかヒットラーとか、存在自体結構アニメばりの無茶だよなあ。そしてさすがアニメに関わっている人だけあって、「世界征服した後で何がしたいのかまで描かないとダメ」みたいな主張には頭が下がります。つい悪役って適当に書いちゃうんだよな……
 結論としては「世界征服なんて、するもんじゃない!」

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書評ですよ。『文章のみがき方』辰濃和男著 岩波新書
 安心の岩波クオリティ。元天声人語のライターが、文章の書き方を説明してくれてます。小説、エッセー、詩などからふんだんに例を引いているから分かりやすい。まあ、要約しちまうと
書きたいと思った事を簡単な言葉で情熱をもって目を引く比喩や構成で書け!
 という事らしい。
 ええ、分かってんよ。他の書き方系の本でも大体書いてあるのは同じだわな。でもそれが難しいんだ~!
 そういえば荻原さんなんか、(RDG.もう文庫化してんの?はやくね?)作中で国語の先生に「何々的という言葉を使っていけませんよ」とか「平易な言葉で書かないと」みたいな事言わせてるけど、言わんとする事は↑の簡単な言葉で、て奴なんだろうな。
 私の場合、簡単な言葉書くように努力してるんだけど「文章に色気がない」とか「描写単純」とか指摘されるんだよな。言葉、というか単語の使い方なのだろうか?
 あと漫才の調子の良さはなるほどと思った。
 個人的にだけど、大学の時にやらされた短歌は勉強になった。よけいな物いれる字数ないから、主題しぼらざるをえない。
 紋切り型の表現(氷のように冷たいとか百戦錬磨の強者とかありきたりな表現)をなくせとも書いてあるけど、これもやっちゃうな。便利なんだよ、紋切り型。それなりにかっこつくし無難だし。
 あとこれは傲慢に聞こえるかも知れないからアレなんだけど、文章って読解力って言葉がある通り、読み手の技術も必要なんだよね(ボソ)

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