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日々あったことを徒然なるままに
 駅でワンピース最新刊がクリスマスケーキのごとくテーブル出して売られていてびっくりだ……

さて、今回読んだのは『黒猫・アッシャー家の崩壊』有名なアッシャー家の崩壊が読んでみたくて買ってみた。ゴシック調の短編6偏。黒猫とウィリアム・ウィルソンは光文社の方で読んだけどこっちでも再読。

そういえば、光文社の方はキャッチコピーが『今息をしている言葉で、もう一度古典を』つまり、もっと簡単な訳で気軽に古典を楽しんでその良さを再認識しようZE!という事らしい。で、今回読んだのはお堅い新潮社。せっかくなので『ウィリアム・ウィルソン』の最初と最後を抜き出して対比してみた。(確か、こういう用途での一部引用はゆるされてたはず)

●光文社
『ここで私はウィリアム・ウィルソンと名乗る。わざわざ本名を書きつけても、用紙の染みにしかなるまい。さんざん侮蔑されてきた名前である。わが一族にはおぞましい限りだった。風さえも怒気をはらみ、この空前の汚名を世界の隅々にまで運んだのではなかったか。もはや身の置き所はなくなった。』

『さあ、おまえの勝ちだ。おれは負ける。だが、これからは、おまえも死んでいると思うがいい。この世にも、天界にも、希望にも、無縁になったと思え。おれがいたから、おまえも生きた。おれが死ぬところを、ようくみておけ。この姿でわかるだろう。これがおまえだ。どれだけ己を滅ぼしてしまったか知るがいい』



●新潮社(平成二十一年四月一日発行)
『私の名前は、さしあたりウィリアム・ウィルソンとしておこう。目の前の白い原稿用紙に、わが本名という汚点を書き付けなくてすむ。その名はもうさんざん、わが一族の面汚しとして疎ましがられ、忌み嫌われてきた。地球上いかに最果ての地といえども、これほどに惨憺たるかたちで社会から見捨てられた者もいまい。』

『お前の勝ちだな、そして俺は負けた。しかし本日ただいまより、おまえもまた死ぬんだ――世間に対しても、天国や希望に対しても、もはやいっさい無縁だ! けっきょくおまえはおれがいるからこそ存在したんだよ――だからおれが死ぬときには、ほらこのそっくりなすがたを見ればわかるだろう、おまえは自分で自分自身をすっぱり抹殺してしまったということさ!』

だいぶ違うな~!! たしかに光文社の方がわかりやすい。

以下グダグダな感想文
『落とし穴と振り子』がおもしろかった! 荒木さん(JOJO描いた人ね)の『死刑執行中脱獄進行中』を思い出した。

光文社でウィリアム・ウィルソンの鍵がおかしいってあったけど…… 玄関みたいに外からも開閉できる鍵じゃないの? あるいは鍵穴を直で壊そうとしたとか。


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 ※【】内ネタバレのため反転
※手元に本無しで書いてるため、短編のタイトル違ってるかも

最近、心がうす汚れ気味なので洗濯しようとO・ヘンリーの短編集を読んでみた。有名な最後の一葉(最後に残ったあの葉が落ちたら私の命は…… って奴)と賢者の贈物【奥さんが髪を売って旦那さんの懐中時計用の鎖を、旦那さんが時計を売って櫛を買う】も収録されている事だし、さぞかし心が洗われ…… って、ちょwヘンリーさんっ!って感じ。正統派いい話だけでなく、ナンテコッタイ!と突っ込みを入れたくなるような皮肉の利いたバッドエンドあり、そういうことか、とニヤリできる物もあり。こりゃ、人間好きの人じゃないと書けないわな。
いやあ、ミス・マーサのパンは最後の一葉と賢者の贈物と一緒に他の本で読んだけど、何度読んでも泣けるわ……(トホホ的な意味で) 
『十月と六月』とか『意中の女』とか文章ならではのトリックv
短編集だし、初心者向けかな、と思ったけどオチは書いてある8割もとに10まで察してねvという形式の物が数本あった(『靴』)とか)から、ある程度読解力必要かもなぁ…… あと語り手が普通に顔をだす語り口。(ここで少し考察をしてみたい、みたいな感じの)好き嫌い分かれるかも。

個人的お気に入り短編 
『心と手』
『千ドル』
『甦った改心』
『水車のある教会』

以下ぐだぐだ感想文
●最後の一葉。読む前に【前読んだとき、冷たい夜の雨の中、老人が細いハシゴと小さな明かりだけを頼りに壁に絵を書く描写が印象的だったなあ】と思ったのだけれど、改めて読んでみたらそんな描写一っつも無かった件について。どうやら、脳内再現映像を実際読んだモノと勘違いしたらしい。
●物語は前に前に! ですねわかりました。


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●本音の殿堂で、森さんが友達の幽霊に会って色々話をしたって言ってましたね。なんだか、その幽霊は「右脳に映像を送り込んでいる」「足がない幽霊はその根性が足りない」みたいな事をいっていたらしいです。そういえば、幽霊に足がないのは、

昔幽霊画が爆発的に流行った事あって、描いても描いても間に合わないから、絵師が「いいよ、いいよ、足描くヒマねえよ、省略な、省略!!」のノリで大量生産されたデザインが定着した

っていう無駄知識を聞いた事があるんだが真実はいかに。

●さて本題。狐笛のかなたを読んでつい衝動買いした日本の昔話読了。うん、意外とおもしろかった。「ああ!忘れてた!この話、昔絵本で読んだわ」ってのがてんこ盛りv 記憶とちょっと違ってたりするのも新鮮。小泉八雲の『怪談・奇談』に収録されていた話もあってニヤリとしたりとか。
驚いたのが「鶯姫」

竹取のおじいさんが鶯の卵見つける。その中の一つがなんか光ってる。
光る卵持って帰ると小さな女の子生まれる。鶯姫と命名。輝くばかりの美しさなのでかぐや姫とも呼ぶ。
え”
それからは普通のかぐや姫に以降。(ただし、結婚申し込んだ奴等の宝物のくだり、『両親に難問を出されて答えられなかった』レベルにばっさりカット。その割には帝に不死の薬を贈って、それを焼いたのが富士山の語源とかは詳しくかかれている)
こういう話は口で伝えられていく物だから、あちこち細部違ったパターンが色々あるんだろうな~

それにしても、人を化かす狐やら、人を助けたり、逆に助けられたりする神々が普通にいる世界観はなんだかステキだ。これからファンタジー書く時の参考になりそうです。

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珍しく書評です。今回読んだのは 小野 不由美著 『東京異聞』(新潮社) あ、そうそう。本当は東京ではなく、京の字の口に一本横棒入ったケイという字なのだけれど、パソコンで出なかったので京で代用しとりますよ。

あらすじ
このごろ都に流行るもの。火炎魔人に闇御前、珍妙珍奇な読売に、人魂売りに首遣い……
炎に包まれた姿で、高い建物から人を突き落とす火炎魔人、鋭い爪で通りすがりの者を切り裂き、犬に変じて姿をくらますという闇御前。帝都日報の記者平河と、香具師達の便利屋万造はその正体をあばこうとする。そのうちに、鷹司公爵家のお家騒動に行き着き……

【】内ネタバレのため反転

なんといいますか……日本語!!決めシーンでのセリフまわしが秀逸。
「罪もない人を手にかけ、それが及ばず他ならぬ直の死に際を見て、そのうえさらに兄とも慕った左吉までも殺め」
「家人には済まないばかりの醜聞、一切合財負うのも承知なら、煉獄に落ちて七生九生苦しむのも承知の上」

とか、もうすごいじゃありませんか!!
あと、海外の翻訳物ばっか読んでる私は、一読して「地の文少な!」とか思ったけど、形容詞とか単語の使い方がうまいので短い文でも頭の中で情景が浮かびますね。見習いたい物です。

前半は完全な推理物で、「魑魅魍魎なんかいない」を前提に犯人を探していくんですが、最後の最後で夜の者と現実世界が混じり合う構成は見事。
でもなんだか納得いかない所もあったなあ。私が読みとるべき所を拾えていないのかもしれませんが。
結局、居合い切りは誰だったん? 直?? 初子はなんでそれほどまでにヒロミチ卿憎んでたの?日本をつぶしかけたから?親の死に目に合わせてもらえなかったから?
以下ぐだぐだな感想文

●妖怪などという物などありません、というコンセプトで進む推理に、この世に超能力なんて……という山田の言葉が思い浮かんだ私はトリックにはまりすぎですねわかります。
●【万造さ~ん! 常さ~ん、帰ってきて~!!
●輔的なポジションが美形なのはデフォですねわかります。


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ず~と前にオフで書いていて、ブログに乗っけ忘れていた書評を発掘したので載せてみる。

さて、今回の書評は『フランケンシュタイン』。クラシックなホラーが今マイブームなんです。
しかし、あれですよ。知ってるけど原作読んだことない本ランキングを作ったら必ず上位に食い込むだろうこの本。かくいう私もこれが読むの初めてだったり。雑学好きなので「フランケンシュタインは人造人間を造った奴の名前で怪物は名無しなんだぜ!」てことと「作者若干18歳」ってことは無意味に知ってましたが、実際に読んでみると新たな発見がありました。

※有名すぎるため今回あらすじ省略

なんといいますか…… 結構文章の表現が古い(やたら一文が長かったり、もったいぶった表現だったり)から、携帯小説世代にはキツいかも知れないなあ。そういう世代こそ読んでほしい気はしますが。
描写は結構淡々とした感じ。怪物をつくるシーンでも『怪物に命を吹き込んだ』って感じであっさりと書かれていて、ちょっと意外でした。なんとなく「怪物に命吹き込むのに電力足らないで、困っていたところに雷落ちて電力補充」っていうシーンが頭の中にできていたんだけれど、実際読んでみるとそんなシーンないのね…… たぶんTV番組で引用されてた映画版のシーンを覚えてたんだと思われ。
巻末の解説によると、怪物は「制御できなくなった科学の怖さ」の象徴みたいに解釈されることが多いとか。ああ、そういえばどこかでそんなような文章を読んだことがあるなあ。
でも私は「こりゃホラーの名を借りた青春小説だ」と思ったよ。読む前は「18才で後世に残る小説書くなんてすごいな~」なんて思っていたけど、読んでみると「ああ、こりゃ18才だから書けたんだな」って感じ。(もちろん、当時の18才じゃ常識も文化も違うだろうから一概には言えないだろうけど)
あと、最近よくある「誰でも良かった」系の犯罪を思い出した。(もっとも、怪物がフランケンシュタイン含め人間を襲うのは無差別ってわけではないわけですが)
なんだろうな、自分の中に『完璧な自分』の理想像がまずあって、でもその理想像と現実の自分とはかけ離れているのを思い知った時に、「自分はもっといい奴なんだもん! 周りがそれを理解してくれないだけだもん!」だとか「自分がこんなに歪んじゃったのは周りのせいだもん!」と八つ当たりしている感じ?

それにしても、フランケンとドラキュラって、もとは同じ夜に大モトができたのか…… 絶対その日、ディオダディ荘には五人以外にもいたよね? コウモリの羽を持った奴が人知れず。

フランケンとドラキュラは読んだ。あとは狼男だ!


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